エンジニアリング · 2026/10/25 · 2 分で読めます
Device MCP が Device Hub よりシャープにミラーリングできる理由
iOS 27 では、デバイスの画面を複数の品質プロファイルでストリーミングできます。Device Hub が要求するのは上限 6 Mbit/s のプロファイル。Device MCP は、リモートデスクトップ向けに作られたプロファイルを要求します。
執筆:Device MCP チーム
Device MCP を使って最初に気づくのは、映像の鮮明さです。Liquid Glass からページのスワイプ、スクロールするリストまで、ほかのミラーリングではにじんでしまう動きのある画面も、シャープなまま表示されます。これはデコーダの小技ではありません。デバイスに、より高品質なストリームを要求しているのです。
1 つのセッション、複数のプロファイル
iOS 27 では、Mac は開発用の接続を通じて、デバイスとの画面共有セッションを開始できます。セッションの開始時に、Mac はどんなストリームが欲しいかを伝えるオファーを送り、デバイスはそれをもとにエンコーダの設定を選びます。
Xcode の Device Hub が送るオファーは、iOS の画面共有プロファイルを選択します。iOS 27 では、このプロファイルは 0.33〜6 Mbit/s、4:2:0 カラーに制限されています。画面が動いている間はフレームが数 KB まで小さくなり、真っ先に失われるのが細部です。
同じセッションで、ほかのプロファイルも選べます。リモートデスクトップ向けに作られたプロファイルは、フルカラーの HEVC 4:4:4 で 20〜60 Mbit/s のストリームを送ります。
| プロファイル | ビットレート | カラー |
|---|---|---|
| 画面共有(Device Hub) | 0.33〜6 Mbit/s | 4:2:0 |
| リモートデスクトップ(Device MCP のデフォルト) | 20〜60 Mbit/s | 4:4:4 |
iPad Air では、ページをスワイプしている間のビットレートはおよそ 22〜32 Mbit/s、フレームは 50〜100 KB です。画面共有プロファイルでは、これが 5〜13 KB にとどまります。タッチ、ボタン、キーボード、回転は、まったく同じように動作します。
信頼できる色
デバイスは Display P3 の画面をエンコード前に sRGB に変換しますが、ストリームに色空間のタグを付けません。そのままだとデコーダが色空間を推測することになり、中間調がデバイス上よりも目に見えて明るくなってしまいます。Device MCP は欠けているタグを補うので、ミラーの色は、デバイス自身のロスレスなスクリーンショットとの差がおよそ 1 階調以内に収まります。デザインを確認するときには、これが重要です。
フォールバックするとき
フルカラーの HEVC にはハードウェアデコーダが必要です。Apple シリコンなら、1 フレームあたり数ミリ秒でデコードできます。ハードウェアデコーダのない Mac では、ソフトウェアデコードで CPU コアを酷使する代わりに、Device MCP は標準のプロファイルを要求します。デバイスがリモートデスクトップのプロファイルを拒否した場合も同じようにフォールバックし、次の接続時に再試行します。Settings › General › Mirror Quality で Standard を選ぶこともできます。混雑した Wi-Fi ネットワークでは、こちらが役立ちます。
Inspector の Quality セクションには、プロファイル、解像度、フレームレート、ビットレートといった、実際に受信しているストリームの状態がそのまま表示されます。